委員会資料
第44回JPドメイン名諮問委員会議事録
株式会社日本レジストリサービス 第44回JPドメイン名諮問委員会 議事録
1. 日 時: 2013年3月1日(金) 10:00 ~ 10:50
2. 場 所: 株式会社日本レジストリサービス内 会議室
東京都千代田区西神田3-8-1 千代田ファーストビル東館13F
3. 出 席 者: 後藤滋樹 委員長
松本恒雄 副委員長
林一司 委員
原隆一 委員
唯根妙子 委員
4. 同 席 者: 堀田博文 (JPRS 取締役)
常山敬秀 (JPRS 事務局)
宇井隆晴 (JPRS 事務局)
松丸真紀子(JPRS 事務局)
5. 次 第:
1. 開会
2. 議事
(1) 諮問書「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者名表
示のあり方について」への答申書(案)について
・審議
(2) 諮問書「第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法」について
・答申書(JPRS-ADVRPT-2012002)提出の報告
・第7期JPドメイン名諮問委員の推薦
(3) その他
3. 閉会
6. 資 料:
資料1 JPドメイン名諮問委員会 委員一覧
資料2 答申書(案) 「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者
名表示のあり方について」
資料3 答申書「第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法について」
(JPRS-ADVRPT-2012002)
資料4 第7期JPドメイン名諮問委員会の委員推薦について(案)
参考資料1 諮問書 「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者
名表示のあり方について」(JPRS-ADV-2012001)
参考資料2 答申骨子
参考資料3 諮問書「第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法について」
(JPRS-ADV-2012002)
参考資料4 JPドメイン名諮問委員会規則
7.議 事:(◎は委員長、○は委員、●はJPRS取締役及び事務局の発言)
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<開 会>
《出席状況の報告》
●本日の委員会には、後藤滋樹委員長、松本恒雄副委員長、林一司委員、
原隆一委員、唯根妙子委員、以上5名の出席をいただいている。従って、JPドメ
イン名諮問委員会規則第13条に規定されている、開催に必要な定足数の「全委員
の過半数」を満たしていることを報告する。
なお、武山芳夫委員については、本日、ご都合によりご欠席の旨、予めご連絡を
いただいている。
本日、JPRSからは、堀田博文、常山敬秀、宇井隆晴、松丸真紀子が同席する。
<議題(1) 諮問書 「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者名表
示のあり方について」への答申書(案)について>
◎2012年9月10日に開催された第42回委員会のなかで、JPRSより、「レジストリ
が収集する登録情報及びWHOISでの登録者名表示のあり方について」として、諮
問書を提出いただいた。委員会としては、諮問書に対して答申書をJPRSに提出し
ていくことになる。2012年12月13日の第43回委員会では、答申骨子について、議
論いただき、その後、委員の皆さまからいただいた個別の意見も踏まえ、私と事
務局にて答申書(案)を作成した。本日は答申書(案)について委員の皆さまに
議論いただきたい。資料について、事務局より説明をお願いしたい。
[事務局より資料について説明]
- 資料2 答申書(案) 「レジストリが収集する登録情報及びWHOISでの登録者名
表示のあり方について」
●以前の委員会でプロキシサービスの利用規模の話があった。厳密にカウントす
るのは難しいが、ざっと調べた感じでは、汎用・都道府県型JPドメイン名約90万
件の中に、数万件というオーダーで存在するであろうという感触を持っている。
属性型JPドメイン名については、1組織1ドメイン名という制約もあり、ある組織
が複数の登録を肩代わりするようなプロキシサービスは、構造的にあり得ない。
また、組織情報が正しいものであることを審査によって確認しているため、虚偽
情報による登録も考えにくい状況である。
○日本語の問題だが、主文及び論点3の中の「運用の検討において条件を設ける
際にも」は、「運用の検討において条件を設ける際には」が良いのではないか。
○ニュアンスとしては、「正しい情報の登録につなげるという本来目的」という
大原則があり、その原則はどういう場合であって「も」ということだと理解した。
◎そう考えると、表現として不適切ではない可能性がある。また、同じ部分で、
「正しい情報の登録につなげるという本来目的」にある「つなげる」という表現
は曖昧であるため、「正しい情報の登録を促進するという本来目的」が良いだろ
う。
○「つなげる」は「つなぐことができる」という可能動詞の意味が含まれている
可能性があるが、やや曖昧だと感じる。
◎話し言葉の場合誤解は無いが、文書としては明確な表現の方が良い。
○「つながる」という表現の場合、主体は登録者である。本来の意図からすると
「正しい情報を登録させる」が良い。非表示における権利と義務という関係であ
ると、もう少し強く言う方が良いだろう。
○そうすると、後藤委員長が述べたように「促進する」という記述が良い。
◎文書として残るため、誤解がなく、わかりやすい表現とする。
○わかりづらい表現として、論点3の「運用の検討において条件を設ける」と論
点4の「非表示を必要とする登録者のみが利用できる手順や方式」という記述は、
同様の事項を述べているはずだが、「条件」という言葉は、手順や方法だけでな
くより広い意味を持つだろう。
○文章の流れから判断すると、論点3の「条件」という言葉は、手順や方式でな
く実質的な意味での「条件」であると考えられる。本委員会としては、無条件で
認めても良いが、実際に手続きを検討し、確定していく過程において、実質的な
意味での条件を設定した方が良い場合が出てくる可能性を想定した書きぶりなの
ではないか。その場合でも、正しい情報が登録されることが一番重要であるとい
うことを前提とし、条件を設けて欲しいという主旨なのではないか。また、それ
とは別な手続き的な条件は、論点4で出てくるのではないか。
◎「条件」と「手順や方式」は、関係しているが、同様の事項を指しているわけ
ではないということだろう。
○「非表示を必要とする登録者のみが利用できる手順や方式」とは何を指した表
現か。非表示にする場合の手順の整理をするべきという意図なのか。それとも、
非表示にしたい理由を事前に選択させるという意図なのか。
●前回までの議論から言うと、非表示にしたくない人が意図せず非表示になると
いう手続きにならないようにという意図である。
○論点4では、その主旨がわかるように記載した方が良い。非表示を必要として
いない登録者まで非表示になってしまう手順や方式を取らないようにすべきと明
確に書くか、現状の記述を残した上で追記する方がよい。
○論点4の「非表示を必要とする」という記述の場合、必要かどうかの判断が出
てくるので、「非表示を希望する登録者」にするのが良い。
○基本原則は登録者名を表示するということであり、論点4では、非表示を希望
する登録者の扱いを定義しているということか。登録者名の表示が原則であると
いう主旨の記述が、もう少し明確に記載されている方が良い。
○論点3に「WHOISでの登録者名の公開が原則であることに変わりはない」と記載
されている。しかし、主文には記載がない。
◎主文にもこの記載がある方が良いか。
○記載する場合、論点2に表示が原則であるという主旨の文があるか。
◎論点3に「WHOISでの登録者名の公開が原則であることに変わりはない」とある
ので、論点3より前に、その原則が書かれている方が良い。
●「理由」の最初の段落に、従来からの各TLDの原則として、登録情報をWHOISで
公開することが記載されている。
●論点3にある「WHOISでの登録者名の公開が原則であることに変わりはない」と
いう部分が委員会の意思なのかどうかが記述しきれていないのが問題なのではな
いか。「WHOISでの登録者名の公開が原則であることを変えるべきではない」と
記載すると、以降の文章が、委員会として、その原則に基づいて記載していると
いうことになるのではないかと感じた。
◎「変わりはない」という表現は、外にあるものを観測しているように感じると
いうことか。
●記載場所として、論点3より前にあっても良いだろう。
○論点2の結論は、正しい情報を登録することを担保にして、登録者名を非表示
にするオプションを認めた方が良いということである。登録者名の公開が原則で
あるというより、むしろ、正しい情報の登録が原則であるという方を重視してい
る。登録者名を非表示にしても、その結果、正しい情報の登録が担保されれば良
いという価値判断ではないか。
◎登録者名の公開が原則であることが事実だとしても、そういう書き方の方が誤
解が無いだろう。
○登録者名の公開が原則ではあるが、登録情報が公開される場合に、登録者は個
人情報を登録しなくなる恐れがある。それは、正しい情報を登録するという、よ
り本来の目的に反する結果となる。その限りにおいて、個別調整を行うという流
れである。
●事務局から提案するが、論点3の最初の段落にある「WHOISで登録者名を非表示
にすることを認めた場合でも、WHOISでの登録者名の公開が原則であることに変
わりはない」という部分を消し、論点2の結論の段落で、「本来、正しい情報の
登録とWHOISでの登録者名の公開という点があるが、正しい情報の登録のために、
WHOISで登録者名を非表示にすることを認めることが望ましい」という主旨を記
載してはどうか。
◎そのように論点2の中で記載するのが良い。
◎本日の議論を反映した答申書案を事務局で作成して欲しい。その後、委員の皆
さまにメールで確認いただき、答申書として確定することとしたい。なお、本答
申書が確定した後、JPRSにてサービス等の整備を進め、次回以降の委員会で、答
申に対する対応を報告いただくことになる。
●答申受領後、この方針のもとで、JPRSとして一番良いと考えられる具体的なサー
ビスについて検討させていただく。これについては、当社取締役会にて相談の後、
答申対応として、後日の委員会にて報告させていただく。
<議題(2) 諮問書 「第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任方法」について>
◎前回の委員会のなかでJPRSより、「第7期JPドメイン名諮問委員会委員の選任
方法について」として、諮問書を提出いただいた。委員の皆さまにご議論いただ
き、その後、メールにて委員の皆さまに内容を確認いただき、2013年1月8日に資
料3の内容で答申書として確定したことを報告する。併せて、本答申書に基づい
て、次期委員候補者について調整を進めてきた結果、これまでに6名の候補者全
員の名前がそろった状態となった。推薦書(案)として資料4にまとめている。
この内容でJPRSに提示することについて、確認をお願いしたい。
◎本件については、JPRSが本答申書及び推薦書を受けて、取締役会において正式
に任命することとなる。その後、JPRSと各委員候補で必要書類のやり取りを行う
手続きとなる。
<議題(3) その他>
◎事務局で準備した議題は以上だが、その他何かあるか。
●毎月1日にJPドメイン名の登録数を公開しているが、2013年3月1日付けで、都
道府県型JPドメイン名の登録数が1万件を超えた。本委員会で議論いただき導入
されたサービスであり、登録数が順調に増加していることを報告させていただく。
◎都道府県別の登録数は公開されるのか。
●定常的な公開は行っていないが、3月4日のプレスリリース内で公表する予定で
ある。
◎国際的にはドメイン名の登録数で各地域を評価することもある。都道府県別の
登録数は、意味ある観点と考える。
《今後の予定について》
◎今年度の委員会は以上になる。次年度については、先ほどの推薦書に基づいて、
JPRSから改めて任命された新しい体制となる。委員会の具体的な日程については、
また後日、事務局より案内をさせていただく。以上をもって、第44回諮問委員会
を閉会とする。
<閉会>
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以上