プレスリリース

2009年12月4日発表
報道関係者各位

株式会社日本レジストリサービス（JPRS）

「.jp」は世界で最も安全な国別ドメインと評価

　JPドメイン名の登録管理及びドメインネームシステム（DNS）の運用を行う、株式会社日本レジストリサービス（略称JPRS、住所：東京都千代田区、代表取締役社長　東田幸樹）が登録管理する「.jp」はこのたび、McAfee, Inc.（NYSE: MFE、以下、マカフィー）が12月2日に発表した調査報告書「危険なWebサイトの世界分布」の中で、世界で最も安全な国別ドメイン（ccTLD）であると評価されました。

　この調査は、セキュリティ分野のリーディングカンパニーであるマカフィーが、世界中のトップレベルドメインを対象にその安全性を分析しランク付けするもので、今回で3回目の発表となります。「.jp」は、その安全性において、今回調査対象となった104のトップレベルドメインのうち、国別ドメインでは第1位、すべてのトップレベルドメインの中でも、アメリカ合衆国の連邦政府機関や関連組織を表すトップレベルドメイン「.gov」に続き第2位という高い評価を受けています。

　レポートの中で、「.jp」は、3年間の調査により非常に安全なトップレベルドメインであることが認められています。「.jp」を利用しているウェブサイトを395,000件以上テストした結果、99.9％のサイトが安全であると評価されました。

　JPRSでは、より安全なドメイン名の登録管理のため、下記の取り組みを行っています。これらの取り組みを通し「.jp」の安全性が高い水準にあることが、今回の高い評価につながったものと考えています。

ドメイン名登録における厳格な管理体制
JPドメイン名の登録には、登録者が日本国内に住所を持つことが条件として課せられている。また、JPドメイン名の種類によっては更に別の要件を満たす必要がある。
CERT※との協力体制
CERTや他の関連事業団体と協力し、フィッシングなどに悪用されたJPドメイン名を見つけた場合、当該ドメイン名を無効にするよう迅速に対応する。
（※Computer Emergency Response Team：コンピュータ緊急対応チーム）
不適切なDNSサーバ設定の定期削除
不適切なDNSサーバ設定の存在を定期的にチェックし、ドメイン名の廃止などにより存在しないはずのドメイン名登録が残されている場合は速やかに削除を行う。
DNSSEC※1の導入
2010年末までのDNESEC導入に向け、JP DNSにおける技術対応を進めるとともに、各階層のDNSサーバ運用者や指定事業者などの関係者に向けた情報提供や普及促進活動を行う。

　JPRSは今後も、世界でも最も高い安全水準にあるトップレベルドメインの一つであるJPドメイン名のレジストリとして、その公益性に鑑み、広くインターネットコミュニティ、社会のニーズに応えるべく、より利用しやすく価値の高いJPドメイン名サービスの提供に努めてまいります。

　今後も、JPRSは、更に多くの方にJPドメイン名を利用いただけるよう、JPドメイン名サービスの利便性向上を図るとともに、周知・利用促進活動にも積極的に取り組んでまいります。特に、DNSのセキュリティ向上施策として2010年を目処としたDNSSECの導入に注力します。

安全な国別ドメインランキング（危険度の低い順）

国名 2009年ランキング 2008年ランキング

.jp（日本） 1 2

.ie（アイルランド） 2 9

.hr（クロアチア） 3 17

.lu（ルクセンブルグ） 4 －

.vu（バアヌツ） 5 35

国名	2009年ランキング	2008年ランキング
.jp（日本）	1	2
.ie（アイルランド）	2	9
.hr（クロアチア）	3	17
.lu（ルクセンブルグ）	4	－
.vu（バアヌツ）	5	35

危険なドメイン総合ランキング
（国別ドメイン以外も含む）

国名または名前	種別	2009年総合危険度	2008年総合危険度
.cm（カメルーン）	ccTLD	36.7%	－
.com	gTLD	32.2%	5.3%
.cn（中国）	ccTLD	23.4%	11.8%
.ws（サモア）	ccTLD	17.8%	3.8%
.info	gTLD	15.8%	11.7%

※「危険なWebサイトの世界分布」（マカフィー発表）より引用

■用語解説

※1　DNSSEC: 　DNSのサービスを安全に提供するための拡張機能です。DNSSECでは公開鍵暗号の技術を用いた認証を行うことにより、サーバから受信したデータの出所及び内容の正当性を保証します。

■株式会社日本レジストリサービス（JPRS）

http://jprs.co.jp/
http://日本レジストリサービス.jp/

　JPドメイン名の登録・管理、及びドメインネームシステム（DNS）の運用を行う会社として2000年12月26日に設立。JPRSはネットワークの基盤を支える企業として、インターネットの発展に寄与し、人と社会の豊かな未来を築くことに貢献することを企業理念として活動しています。

■参考URL

危険なWebサイトの世界分布（マカフィー）
http://www.mcafee.com/japan/security/mtmw_2009.asp
「JPドメイン名サービスへのDNSSECの導入予定について」
http://jprs.jp/info/notice/20090709-dnssec.html

■本件に関するお問い合わせ先

株式会社日本レジストリサービス（JPRS）広報宣伝室
TEL:03-5215-8451　FAX:03-5215-8452
e-mail:press@jprs.co.jp
http://jprs.co.jp/
http://日本レジストリサービス.jp/
〒101-0065　東京都千代田区西神田3-8-1千代田ファーストビル東館13階