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国際化ドメイン名ツールキット2.0(idnkit-2.0)リリースのお知らせ
2010/07/15
JPRSは、2010年7月15日に、国際化ドメイン名ツールキット2.0(idnkit-2.0)をリリースしました。
idnkitとは、IETFで標準化が行われている国際化ドメイン名(Internationalized Domain Name; IDN)の仕様を実装し、以下を提供します。
- IDNサイト運用者やIDNゾーン運用者にとって有用なIDNエンコーディング変換ツール
- アプリケーションソフトウェアを新しい規格に対応したい開発者に有用なAPI(ライブラリ)
今回リリースしたidnkit-2.0は、IDNの新しい規格(*1)に対応しており、JPNICが開発・公開したidnkit-1.0(*2)をベースにしています。
今後、IDNの新しい規格への対応が進んでいくものと考えられ、idnkit-2.0はその機能をいち早く提供することにより、サイト運用者やアプリケーション開発者による規格の評価や適用を支援します。
idnkit-2.0は、以下のURLからダウンロードできます。
IDN Info by JPRS
http://jprs.co.jp/idn/
国際化ドメイン名ツールキット2.0(idnkit-2.0)
http://jprs.co.jp/idn/idnkit2.html
idnkit-2.0に関するお問い合わせやコメントは以下にお願いします。
idnkit-info@jprs.co.jp
- (*1)
- 従来のIDN標準規格は、2003年に制定されたことからIDNA2003と呼ばれています。 IDNA2003では、IDNが内部処理で参照するUnicodeのバージョンが固定されていること、記号文字のように利用上で混乱を生じさせる文字も使用できることなど、制定後の実運用を通じていくつかの課題が明らかになりました。 それらの課題を解決するための規格改定作業がIETFで行われ、新しい規格は2008年に方式が合意されたことからIDNA2008と呼ばれています。 IDNA2008のRFCは2010年7月14日現在まだ発行されていませんが、技術仕様は確定しているため、機能を実装することに支障はありません。
- (*2)
-
idnkit-2.0はJPNICが開発・公開しているIDNA2003対応の実装であるidnkit-1.0をベースに、JPRSがIDNA2008対応したものです。
idnkit download
http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2003/20030319-01.html以下に、idnkit-1.0からの主な変更点を示します。
- IDNA2008に対応しました(IDNA2003には非対応)。
- 主要なブラウザがIDN対応したために不要となったidn wrapperやrunidnコマンドなどは削除しました。
- idnkit-1.0と同時にインストールされても問題を起こさないよう、設定ファイル名をidn2.conf(~/.idn2rc)に変更しました。また、IDNエンコーディング変換ツールのコマンド名をidnconv2に変更しました。
詳細は、idnkit-2.0に同梱されるNEWSファイルをご参照ください。