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BIND 10 1.0.0がリリース

2013/02/22

2013年2月21日(米国時間)、BIND 10の最初の公式サポート版となるBIND 10 1.0.0が、開発元のISCからリリースされました。

BIND 10 1.0.0 is now available
https://lists.isc.org/pipermail/bind10-announce/2013-February/000026.html

JPRSではBIND 10の開発プロジェクトに当初から参画し、開発資金の提供に加え技術者の派遣を行うなど、積極的な関与を行ってきました。

BIND 10ではこれまでのBIND 9と異なり、権威DNSサーバー、キャッシュDNSサーバー、ゾーン転送、統計情報管理などがそれぞれ異なる実行モジュールとして実装されています。また、RESTful(*1)なインターフェースによるAPIをサポートしており、カスタマイズや他のサービスとの連携を考慮した設計となっています。

今回リリースされた1.0.0では権威DNSサーバーの基本機能、IXFR/AXFRによるゾーン転送(入力及び出力)、インメモリ及びSQLite3によるバックエンドデータベース、NSEC3対応を含むDNSSECのサポート、Dynamic DNS、TSIGなどをサポートしています。なお、今回のリリースでは、キャッシュDNSサーバー機能については実験実装となっています。

BIND 10の現在の開発状況や技術情報などはこちらで公開されています。

BIND 10 Development
http://bind10.isc.org/wiki


■参考URL

  1. JPRSが「BIND 10」の開発プロジェクトに参画
    ‐次期DNSソフトウェアの共同開発により、インターネットのさらなる安定運用に貢献‐
    http://jprs.co.jp/press/2009/090422.html

■用語解説

*1.REST(Representational State Transfer)
分散システムにおいて複数のソフトウェアを連携させる際の設計原則の集合をいいます。原則を満たした設計様式、特にWebサービスにおける様式を満たしていることを「RESTfulである」といいます。

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