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JPRSが名前衝突問題に関するICANNの最終報告書の解説書を公開

2016/04/07

2016年4月6日、JPRSは新gTLD導入に際して指摘された名前衝突問題に関し、ICANNが公開した最終報告書[*1]の解説書を作成し、公開しました[*2]。

ICANNによる新gTLD導入に際し、gTLDの名前と組織内において利用している既存の名前が衝突した場合、組織内システムの利用に支障が発生したり、情報漏えいを引き起こしたりする危険性が指摘されました。この問題は「名前衝突」と呼ばれ、ICANNはその解説文書を2013年12月5日に公開しました[*3]。

JPRSは、この問題への対策を推進するためにJPNICが設立した「新gTLD大量導入に伴うリスク検討・対策提言専門家チーム」に参加すると共に、前述のICANNによる解説文書の日本語訳を作成し、2014年6月9日に公開しました[*4]。

その後、ICANNでは更に検討を進め、2015年10月28日に名前衝突問題に関する最終報告書を公開しました。JPRSではこれを受け、日本のインターネットコミュニティの安全なドメイン名環境の推進を目的とし、本報告書の日本語の解説書を作成することとしました。

なお、本解説書の作成に当たっては、2015年6月22日にICANN、JPNIC及びJPRSの三者が締結したICANN文書の日本語翻訳に関する覚書[*5]にのっとって、ICANN関連文書全体との訳語の整合を図り、本文書で使用する用語と参考訳をまとめた用語集を同時に公開しています。


■参考
  1. Mitigating the Risk of DNS Namespace Collisions A Study on Namespace Collisions in the Global Internet DNS Namespace and a Framework for Risk Mitigation Final Report
    https://www.icann.org/en/system/files/files/name-collision-mitigation-final-28oct15-en.pdf

  2. グローバルインターネットDNS名前空間における名前空間衝突に関する研究及びリスク緩和のための枠組み 最終報告書(日本語解説)
    https://jprs.jp/tech/material/2016-04-06-name-collision-mitigation-commentary-ja.pdf
  3. Guide to Name Collision Identification and Mitigation for IT Professionals (ICANN)
    https://www.icann.org/en/about/staff/security/ssr/name-collision-mitigation-05dec13-en.pdf

  4. IT専門家のための名前衝突の確認および抑止方法ガイド
    https://jprs.jp/tech/material/name-collision-mitigation-05dec13-ja-1.0.pdf

  5. JPRSがICANN文書の日本語翻訳に関しICANN及びJPNICと協力する旨の覚書を締結
    https://jprs.co.jp/press/2015/150623.html

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