トピックス
JPRSの技術者が著者となった、現状における最良の慣行(Best Current Practice)RFCが発行
2019/01/04
2019年1月2日(米国時間)、ICANNのPaul Hoffman氏、Andrew Sullivan氏、JPRSの藤原和典の共著によるRFC(RFC 8499:"DNS Terminology")が、現状における最良の慣行(Best Current Practice)[*1]として発行されました。
- RFC 8499
https://www.ietf.org/rfc/rfc8499.txt
- 現状における最良の慣行(Best Current Practice)
RFCの種類の一つで、インターネットにおける重要な運用手法について記述された文書です。RFCの概要についてはJPRSトピックス&コラム No.22「インターネット標準の作られ方 ~IETFにおける標準化とRFCの概要~」をご参照ください。
https://jprs.jp/related-info/guide/022.pdf
このたび発行されたRFC 8499は、従来のDNS用語集であるRFC 7719を置き換えるものです。RFC 7719からさまざまな用語の追加と内容の改訂が行われており、DNSで使われる数多くの用語を一つの文書にまとめ、現在の定義を提示しています。また、RFC 8499はネガティブキャッシュ[*2]について定義した、RFC 2308の内容を一部更新しています。
- ネガティブキャッシュ
DNSにおいて、検索対象が存在しなかったことを示す不在応答のキャッシュです。詳細はJPRS用語辞典の以下の項目をご参照ください。
JPRS用語辞典|ネガティブキャッシュ(negative cache)
https://jprs.jp/glossary/index.php?ID=0177
RFC 8499で新たに追加された主な用語は、以下の通りです。
- Recursive query(再帰的問い合わせ)
- Non-recursive query(非再帰的問い合わせ)
- Iterative resolution(繰り返しによる解決)
- Lame delegation
- Reverse DNS(逆引きDNS)
- Reverse lookup(逆引き検索)
- Forward lookup(正引き検索)
- Public suffix
RFC 7719から記述が改訂された主な用語は、以下の通りです。
- Domain name(ドメイン名)
- In-bailiwick(内部名)
- In-domainとSibling domainに分割して再定義 - Out-of-bailiwick(外部名)